梶原徹也の、お風呂でコーヒーもう一杯!

現ブログ「梶原徹也の、お風呂でコーヒーもう一杯!2012」へ、移転前の eoブログ閉鎖をうけてアーカイヴとして、ここに残しました。♪ ライブやワークショップのお知らせはFBでご覧いただけます。 これからも、どうぞ、宜しくお願いします。2017.1.25 本日晴天なり。

2006年08月

さてさて、昨日のお話の続きを少し書きますか。
私は、ビッグヒップの前にTHE 3PEACEというバンドをやっていました。
このバンドは、海外でのライブ活動を積極的にやってまして、
アルゼンチンから始まり、メキシコ、USA、イタリア、スペイン、
バスク、フランスと今から考えると、なかなかタフなツアーを
こなしてました。
その中で、学んだことも多かったのですが、例えばイタリアツアー。
ライブハウスは、廃屋、廃校、廃工場を利用したものが主で、
防音設備など無く、PAシステムも整っているとは言えません。
しかし、そこを自分達で自主管理、運営し、楽しみながら社会の中で
自分達の居場所をしっかり確保していました。
自分の自由は、相手の自由を尊重してこそ主張できるのであるという
基本的なルールや考え方。やりたい放題やりっ放しの感がある
日本人の自由の感覚とは随分違ったレベルにいました。
彼らの、ロックを自分達の文化として誇りに思い、社会に対し
堂々と胸を張っている姿がとても印象的でした。
さて、それでもここは日本、他人をうらやましがってばかりも
いられません!
海外と日本の一番の違いを考えると、やはり土地の広さです。
とにかく、土地が狭い上に人口が多い!これじゃあ騒音問題も
起きますって。ライブハウスや練習スタジオも完全防音にすれば、
設備費がかかり、それが料金に上乗せされる、悪循環ですね。
ということで、今、ビッグヒップが考えているのは、お祭りや
ちょっとしたイベント、学校や公民館でのワークショップなども
一緒くたにした何でもありの、日常すべて遊べるだろ!ツアー。
具体的には、まだまだ計画段階ですが、KIDSを巻き込む、地域を
巻き込む、人と人をつなげていく、これしかないように思えます。
ライブハウスやスタジオという場所や設備に縛られるのではなく、
(もちろん、地元でこのような施設を経営している方のご苦労は
並大抵ではありませんし、そこには多大なる敬意と感謝を表します。
だからこそ、さらにもう一歩踏み込んで次につなげていければ・・)
人さえいれば必ず面白いことが巻き起こせる!そここそを信じて
もう一度当たり前だと思っていることを見直していきたいのです。
ですので、みなさんのちょっとした遊び心もお借りしたいわけです!
みなさんの中で、こんなアイディアあるで〜!とか、
こんな場所知ってんで〜!!など、一緒に日本の未来を
明るくしたい人がおられれば、どうぞ私たちにご連絡下さい!
よろしくお願いしま〜す!!!




今日は、健康診断に行ったり、ビッグヒップの秋のツアーの
ブッキング調整などをやっていたら、あっという間に一日が
終わってしまいました。
そこで、いつも思うことをちょっと書いてみたいと思います。
これは弱音ととらないでね、
おっちゃん達が、日本でリアルにロックを鳴り響かせようと、
真剣に考えてるんですから。
毎度毎度、ツアーをやる度に日本で続けていくことの難しさを
感じています。
手前ミソになりますが、例えば、ウチの相棒の白井幹夫。
今年56歳になる彼のキャリアを上げると
浅川マキさんのバンドから始まり、めんたんぴん、ザ・ブルーハーツ
ザ・ハイロウズ、そしてザ・ビッグヒップ。
参加したセッションにいたっては、本人も憶えていないほどの
数にのぼります。
日本のロックンロールピアニストで、これほどの王道を歩んできた
人が他にいるでしょうか?掛け値ナシのホンモノなのです!
その人が、今も守りに入ることなく音楽的にもプレイヤーとしても
チャレンジし、日々変化し続けています!!
今日も全国をバンに乗ってツアーをやりつづけている、
これをロックンロールと言わずして何と言いましょう!!!
私自身のことはちょっと横に置いときますが、この白井幹夫のピアノと
私のドラムのバンド、ザ・ビッグヒップは誰が観ても絶対「オモロイ!」
と言わせる自信があります。
ですが、ぶっちゃけセールスももう一つですし、何とかツアー経費を
捻出するだけで精一杯の状態です。ライブに絶対の自信がある
バンドなのに、なかなかツアーができないこのジレンマ。
わかっています!若い子からベテランまで、みんな大変なのは充分
承知してます!!だから、続けることで説得力も出てくるのだと
思いますが・・。
だんだんグチになってきましたかね、いやいや前向きですよ〜!!
「今は、業界全体がCD売れなくて大変なんだしショ〜ガナイじゃん!」
と突っ込みが飛んできそうですが
だから、何日か前に書いたリハスタ・ライブのアイディアなんか、
チョ〜感動して、目からウロコだったんですよね。
結局、何が言いたいかといいますと、
我々の世代がみなさんとともに、「金があるところの勝ち〜」みたいな
情報一極化の状況を何とか切り開いていかないと良いものは根付いて
いかないし、若い子達にリアルなロックが届かないまま日本でロックが
消えていきそうな気がしてしまうのです。
まずは、自分自身の遊び心こそが突破口だ〜〜!!というところを
大前提に、このせまい日本でどうしよ〜か!?などと
日々思うのでした・・。

つづく(よかったらご意見ください!)



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ギターの岸くんは、今年3月にサルサガムテープと一緒に行った
音楽祭をきっかけにギターを始めました。
それ以来、ギターが大好きになり、最近はサルサガムテープのライブで
何回も飛び入りして弾いています!
ドラムの戸塚くんは、始めてからまだ1ヶ月も経っていません。
今日は、基本を教えてあげたらアッという間にうまくなって
しまいました。若いってイイな〜!!
ちなみに、ドラムセットは私がブルーハーツのトレイン・トレイン・ツアーの
時に使っていたものをお貸ししています。
えんじ色のセットなので、みんなに「阪急電車」と呼ばれてました!
梶原

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この学校は、分かりやすく言えばフリースクールと普通高校の
中間の特徴を持つ学校で、3年間通えば高校卒業の資格が
もらえます。先生の1人が昔からの知り合いだったので
3年ほど前から、チョコチョコ顔を出すようになりました。
私自身も、ロック&ドラム人生の始まりは不登校の高校生時代からだ
と言って過言ではないので、ここに通う子供達のメンタリティには
非常に共感してしまうものがあります。
最初の頃は、個人的に遊びに行ってはみんなに混じって
ドラムを叩いたり、教えてあげたりしていました。
ですが、音楽祭などでサルサガムテープがライブをやったのを
きっかけに一気に関係が深まっていきました。
先生、生徒さんがサルサガムテープの練習に遊びに来たり、
ライブで飛び入り参加したりと相互の交流ができてきたのです。
この夏休みは、文化祭へ向けての練習をやっていると
言っていました。
その後には、また音楽祭がある予定なので、ますます彼らとの
お付き合いが深まっていきそうです!
梶原

いや〜、話した話した何と5時間!
この昔からの友人は、初期ブルーハーツに関わっていたスタッフで
最重要人物の一人。いつもはレコード会社に勤め多忙な毎日を送っているのですが、
今日からお盆休みということで久しぶりに会ったわけです。
彼は、ブルーハーツのデビュー直前からトレイントレインの頃までスタッフだったので、メンバー4人が一番はしゃいでいて、一番怖いもの知らずで
一番オバカだった頃の目撃者(基本的には変わっていないのですが・・)
でもあります。
昔ばなしから始まり、今のレコード会社や業界のこと、ビッグヒップについての
率直な意見など・・色々なことに話が及びました。
その中で私が一番面白かったのが、最近のバンドのライブ事情。
私はあまり知らなかったのですが、最近はリハスタライブというのが当たり前に
行われているそうです。街に普通にある音楽のリハーサルスタジオの
ちょっと広めのスタジオを借りて、ライブをやっちゃうというもの。
広いところを借りても、2時間で1万円以上かかることはまず無いですし、
何と言ってもバンドもお客さんもせまい空間で生身の人間の持つパワーを直に感じ
ものすごく盛り上がるそうです。
PA環境は悪くなりますが、それを差し引いても伝わってくるロックのエネルギーの
スゴさは容易に想像がつきます。
う〜ん、みんなオモロいこと考えるな〜〜!!
とにかく、この日本という場所で生活しながら、いかに日常で音楽を鳴り響かせるのか、
また逆に日常生活と別の環境をどのようにして演出していくのか、
今も昔も変わらないテーマを真剣に語り合ったのでした。
今日は、とってもよいアイディアをもらったぞ〜!
Hips Break Through !!!

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